【映画】バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版 / 2008年
製作・監督・脚本:パーシー・アドロン
製作・脚本:エレオノーレ・アドロン
撮影:ベルント・ハインル
出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー、ジャック・パランス
製作国:ドイツ
予備知識なしの完全初見でしたが、グイグイとその世界観に引き込まれていきました。
砂漠のど真ん中で夫婦喧嘩など暑苦しいだけなんですけど、作品はそこから始まります。
そして主題歌が流れ始め・・・ん?この曲は聞いたことがあるってなるわけです。
後で調べてみたら、アカデミー賞最優秀主題歌賞にノミネートされていました。
色んなアーティストがカバーしているらしく、私が耳にしたのはそれらかもしれません。
ところが、私見で申し訳ないのですが、何とも映像としっくりこないんですよ。
どうしてこんな砂漠でむせび泣くような曲が流れるのか違和感を感じていました。
しかし、物語が進むにつれて、あーこの曲でなきゃだめだと思うようになります。
バグダッド・カフェは、ラスベガスまであと240Kmと言う位置にあり、
ガソリンスタンド、モーテル、ドライブインを兼ねていて、
ドライバーたちの憩いの場であるはずなのですが、管理ができてないために寂れ放題。
カフェなのにコーヒーもないという始末、そんなところに、
先ほど夫婦喧嘩して別行動の女性ジャスミンがやってきて話が動き出します。
個性的な人たちの集まりの中で、ドイツ人女性のジャスミンがどうかかわっていくのか、
そのあたりがものすごく面白いです。そして寂れ切ったカフェがどうなっていくのか、
目が離せない展開になっていきますよ。
【心に残ったこと】
人はみな優しんだなって思いましたね。何かに追い立てられるような生活でも、
いつもとは違う分子一つで、うまく歯車が回りだすものなんですね。